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福音のヒント

前回書いたゴスペルの話の続き、というか書き忘れたことの補足で、いつも山手線で通勤していると、鶯谷から上野駅に向かう途中で、大きな郵便局が見える。バイク好きのひとには、バイク屋が固まっているあたり、と言うと分かりやすいかもしれないがそんなこと知らないひとの方が多いだろうからそれはまあどうでもよしとする。『ゴスペル・トレイン・イズ・カミング』を買った翌日だったか翌々日だったか、聴きながら出勤していたら、その郵便局の脇に、教会を見つけた!

いままでわたしは控えめに見積もっても数千回、鶯谷と上野のあいだを電車に乗って通過していて、もちろん、座っていたり眠っていたりあらぬ方向を向いていたりすることもあるから郵便局の脇を凝視した回数なんて高が知れているだろうけど、よりによってその日に、教会を発見するとは。これは福音だろうか……。

調べてみると、カトリック東京大司教区の上野教会であるらしい。せっかくなので、ついでに東京大司教区のホームページを見てみると、大司教のプロフィールページには、着任後、どこでいつ説教をしたかの記録が残っている。なるほど、ライヴのアーカイヴみたいなもんか。

こちらのページの中段くらいにある、聖書のつどいをすすめる際に気をつけること、という注意書きも興味深い。いわく、

誰かが聖書の箇所について質問をしたとき、それについて知識を持っている人が教えることは簡単です。しかし解説を始めた瞬間に「分かち合い」は終わってしまいます。この点に注意が必要です。何もすべてを理解する必要はないのです。話が途切れたとき、沈黙を埋めようとして話す必要もありません。その時は、神が沈黙のうちにわたしたちに語っていることを聞けばよいのです。なお、終了時間を守ることも大切です。

最後の「なお、」以下がよいですね。

キリスト教のごくごく基礎的な教養を身につけたい、というのは、わたしが何十年も思っていてそのまま棚上げにしている懸案事項のひとつなのですが、検索していると、余計な知識ばかり身についてしまう。十字架型のMP3プレイヤーなんてものがあることとか。ジョークグッズなのか否か、判断できない。

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聴いているとたしかに景色が違って見える音楽、というのはたしかにあって、今年はその教会発見が2度目のそれ。1度目は、春ごろだったか、フレイミング・リップスの『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』、ことに1曲目の「ファイト・テスト」。いまさらで申し訳ない。聴くことによって知覚のあり方、世界の認識ががらりと変わるのだから、これはサイケデリック・ロックだなと思いました。

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5月のPPFNPのセットリストがほぼ完全版になりました。森山弟の各曲コメントは後日追加されるかもしれません。
by soundofmusic | 2008-06-15 15:05 | 日記


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