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課題

d0000025_10345075.jpgもうそういう身分でないのは重々承知でありながら、暇にまかせて来る日も来る日も転職サイトを見る生活に嫌気がさしてふとスカイスキャナーをちょいと覗いてみたところ、ミネアポリス乗り継ぎのデルタ航空ニューヨーク往復が諸税・手数料込み76000円くらいになっているのを発見し、銀行の残高は限りなくゼロに近付いているけれども非常用の500円玉貯金を吐き出せばあるいはもしや、ひょっとしてと、素焼きのぶうくんの貯金箱を池袋駅前のデルタの支店に持ち込んではカウンターでえいやっと叩き割り、プラスサイズの黒人のおねえさんにあきれられながら数え終えたらその額77700円、こいつぁ春から縁起がいい。現地の費用は去年の残りのタイガー・チャイルド300ドル、こいつでなんとかなるだろう。ヴェランダのオクラの水やりをくれぐれもよろしくと妻に言い残し、東京をあとにして一路、生涯2度目、そうなってほしくはないけれどももしかしたら生前最後の、ニューヨークへ。

前回の訪問は2008年の秋。直行便の飛行機代はたしか12万円以上したはずだったけど、いまや懐かしのリーマン・ショックのあれこれで、1ドルは80何円とかだった頃。ちょうどオバマ時代の始まる直前で、いまでも覚えているのは、55バーにたしかマーカス・ストリックランドを聴きに行ったときのこと。あるバラード(だったと思う)の演奏前に、「この曲を次期大統領のバラク・オバマに捧げます」と言ったときの観客の複雑な反応が忘れられない。おおむね賛意、それでもその場にいる全員がそう感じているわけでもなかった。そのとき、店の入口近くにいた女性が電話で「なんかオバマに捧ぐとか言ってるよー」と言いながら外に出ていった。たぶんかかってきた電話を受けたところだったのだろう。そしてわたしはこの記憶をこのように記憶しているけど、9年半は長い。おそらく反芻しているうちに少しずつ変形し、実際にそのときその場で起きたこととは微妙に、あるいは大幅に、異なっているとしても不思議じゃない。

前回滞在したのはセントラル・パークの北東、危険度マップを見たら真っ赤っ赤になっていたスパニッシュ・ハーレムのホテル。高架線から数百メートルは離れていたのに列車の走行音がうるさすぎて眠れず、耳栓を買ってそれをして寝たんだった。当時ハーレムに住んでいた村田さん(現在は滋賀県大津市在住)に案内してもらって、125丁目通りとレノックス・アヴェニューの交差点(ギル・スコット=ヘロンはまだ生きていた)にも立った。近所のひとが集まってくる、あったかい陽だまりのような場所だった。

で、前回はマンハッタンからほぼ出ずにレコード屋を回ったり(買うのはおもにCDだった)、毎日のように映画を見たり、美術館に行ったり、カーネギー・ホール(といっても地下の、小ホールみたいなほう)でニック・ロウを見たり、した。まだガラケーだったから、行く場所の地図も宿の予約票も、全部印刷して持っていったんだっけ。ガラケーには音楽を入れていた。ミッドタウン~ダウンタウンに向かう地下鉄で、騒音に負けないくらいの大音量で、当時買ったばかりの『コルティーホ&ヒズ・タイム・マシーン』を聴いていると、自分がかっこよくなったような錯覚に陥ることができた。ウソだと思ったら一度このアルバムを聴いてみてほしい。

今回はそれとは対照的で、泊まったのはブルックリンの奥のほう、リッジウッド。ブルックリンをあちこち回り、見た映画は1本だけ。前回はベタすぎて避けた自由の女神にも行ったし、一度は行かなくてはと思っていたニュージャージー州ホーボーケンも訪問し、フランク・シナトラの生家(これはどうでもよい)と、野球生誕地の碑と、フィーリーズがしばしばライヴをやっていたレストラン、マックスウェルズ・タヴァーンをこの目で見た。マックスウェルズは数年前に閉店したが外装はそのままになっている。そして、マックスウェルズと野球生誕地の碑は、なんたる偶然か、同じ交差点にあるのだった。

もちろんレコードはふんだんに買う。ブルックリン、マンハッタン、ニュージャージーで18軒回り、13軒でなにがしか買った。時間や場所の関係で行かなかった店も当然あるし、行った店では記念になにがしか買いたいとは思うけれども無理して買うことはしない。そして、店の雰囲気をつかめたらよいので、在庫を全部見なくてもよい(というかでかい店では物理的に無理)。CDはほぼ見ず、買ったのはアナログのみ。あえてそうしたというよりは、アナログの中古盤を売ったり買ったりする文化が、日本とはまた違った形で根づいている。この違いをどうやって形容したらいいか、大量のレコードに圧倒されながら考えたりもしたものの、レコード見てるとほかのことはどうでもよくなってくる。まあ、日本と違うのは大半の店で客が勝手に(これが重要)使える試聴用のターンテーブル(英語だとリスニング・ステーション。覚えておくと便利)があることですね。

印象に残った店のいくつか。
○ブラック・ゴールド・レコーズ(ブルックリン、キャロル・ガーデンズ)
朝7時からレコードが買えるのは世界的にも稀有ではないかな。カフェとレコード屋が半々になった店ならでは。といってもレコードは飾りではなくそこそこの量がある。

○レコード・シティ(ブルックリン、プロスペクト・パーク東側)
レコ屋の適性なサイズというのは難しい。大きいと全部見切れなくて疲れるし、小さすぎて欲しいものがないときの悲しさたるや。ここは興味のあるコーナーを全部見て30分弱くらいだったかな。値段と量が絶妙に優しい。

○アカデミー・レコーズ(ブルックリン、グリーン・ポイント)
マンハッタンにも店舗があるけど、ブルックリンのここは、今回行ったニューヨーク周辺の店ではいちばん大きかったかも。1軒の店ではなるべく2枚くらいを上限にしてたけど、ここでは5枚買った。

○ジェネレイション・レコーズ(マンハッタン、ワシントン・スクウェア・パーク南側)
いや待てよ、こっちのほうがでかかったな。

さすがに都会なので、昨年秋に訪れた南部~中西部の諸都市とは、レコード屋の密度も歩いているひとの数もまったく違う。違うといえば、9年前はほぼ初めてのアメリカ訪問で、安全面の不安もあって緊張しながら楽しんでいた覚えがあるけど、今回はとてもリラックスして過ごすことができた。ブルックリンもマンハッタンも、街全体がやわらかい雰囲気。きっと、ちょうどよい季節とさわやかな気候だったせいもあるだろう。ここ半年、いろんなところに出かけていって思ったのは、寒くて暗いと、テンション下がる。どっちかならばまあ、耐えられる。飛行機代が安いからって、冬にヨーロッパに行ったりするもんじゃない(ウィンタースポーツとかなにか目当てがあるなら別)。そして、初めて来たときに持った、「ニューヨークは東京よりも大阪に似てる」との印象は今回も変わらずでした。

ブルックリンに泊まったのは、日本のブギー、ソウル、ディスコのDJイヴェント「ニッポンリーグ」に行くため。仮眠してから24時半ころに会場入りすると、客はそのときで50人くらいだろうか、まったりした雰囲気を想像していたら少なからぬ数のひとがわりと本気で踊っている。日本人もいたけどほとんどが白人。ダイナミックに体を動かしてる東洋人はタイ出身だと言ってた。

かかっていたのは山下達郎、角松敏生、大江千里、ユーミンなどなど。全部アナログ。シカゴから来たゲストDJのヴァンと話していると、間宮貴子はグレイトだとか、自分にとっては山下達郎がトップですぐ下に角松がつけているとか、いろいろ面白い。中原めいこや菊池桃子のレコードを見せてくれる。どこで買うのかと訊くと、日本から通販するのだと言う。亜蘭知子『浮遊空間』は230ドルだかしたそう。アメリカのいまの音楽はテリブルだ、アメリカの音楽に影響されて作られた日本のこうした音楽のほうがよい、と言うので、じゃあこういう音楽をkeep spinningしてmake American music great againしなきゃね、と返すと、帰ったらみんなに、アメリカ人が全員排他的なわけでもトランプ支持者なわけでもないからね、そう言っといて、だそう。彼はシカゴでChibuya(=シカゴ+シブヤ)というイヴェントをやってるそうです。彼のYouTubeチャンネル

主催のニックはフィラデルフィア在住で 、もうすぐニューヨークに引っ越すと言ってました。杏里の「キャッツ・アイ」をかけてたので、これは自分が子供の頃のアニメの主題歌で、同世代なら全員知ってる、と教えてあげたら驚いてました。こうした音楽はcheesyだろと言われるし実際にそうだとも思う、でもぼくらが出そうとしてるのは1982年頃の東京をドライヴしてる雰囲気なんだ、とのこと。

それにしてもブルックリンで、山下達郎の音楽でこんなにもたくさんのひとが踊っているのを見るのは予想以上に不思議な体験。「メリー・ゴー・ラウンド」ではチョッパー・ベースのマネをしているひともいたし、ヴァンとは「スパークル」のイントロのギターを一緒に口マネしてみました。そういえばこの旅行では、就活の面接に着ていくものがないのでユニクロで買った、感動ジャケット(ウルトラライト・ストライプ)を着ていったんですが、これ、なんとなくヤマタツの「ライド・オン・タイム」感あったかも、とあとになって思いました(このジャケットの話はあとでもう一度出てきます)。

アメリカにおける日本のシティ・ポップ受容のことはほとんど知りませんので、いろんなところでいろんな種類のイヴェントがおこなわれている可能性もなきにしもあらずですが、「ニッポンリーグ」はダンス・オリエンテッドな音が中心で、そこが自分には若干物足りなさはありましたが、まあそれはそれで。上述のヴァンのチャンネルではもっとメロウ系のものも紹介されているし。たぶん今後も引き続き「ニッポンリーグ」は開催されていくはずなので、ぜひ彼らのインスタグラムをチェックして、タイミング合いそうだったら遊びに行ってみてください。ヴァンには取り急ぎ、ribbon「太陽の行方」と、エスペシア「ナンバーワン・スイーパー」のYouTubeを教えときました。

ところで海外に行くときはだいたいいつも、2か月くらい前に航空券とって、あれこれみっちり調べて出かけるのが常なんですが、今回は行くのを決めたのが3週間くらい前で、なにかとあわただしくてあまり下調べしないでいったもんで、それがゆえのびっくりもいくつかあって。上のほうに書いた55バー、今回もライヴを聴きに行ったら(アイリス・オーニッグというベーシストの、バカラック・トリビュート)、すぐ隣が伝説的ゲイ・バー、ストーンウォール・インだったのには驚いた。たぶん9年前も目にしてはいたんでしょうが、店自体のことを知らなかったからなんの感慨も持てるはずがない。

旅の後半は、ちょっとだけフィラデルフィアへ。ここの美術館へ通じる階段はロッキーがトレーニングしていたことで有名で、わたしが行ったときも駆け上ってるやつは何人もいたし、背中に「イタリアの種馬」と書いてある(自作っぽい)パーカーを着ている男もいた。階段の隅っこのほうでは、バッタモノと思われるロッキーTシャツが売られておりました。階段の下をちょっと横に行ったあたりにはロッキーの銅像があり、記念撮影するひとが列をなしている。ふむふむと思いながら街を歩いて南に向かうと、かなりの規模のリトル・イタリーがあって、カンノリが売られていたりする。なるほどロッキーはこういう地区の出身だったかと思うわけです。

「ニッポンリーグ」のニックは、街の真ん中は退屈だから、サウス・フィラデルフィアに行きたまえ、そこには人々の生活がある、もしくはフィッシュタウンだ、と教えてくれました。どこの街でもそうでしょうが、歩いてると、地区によってさまざまな表情があることがわかります。フィラデルフィアの場合、街の中心部は、アメリカ建国の時期の歴史を物語る史跡や博物館が目立つ。少し下ったサウス・ストリートのあたりは若向けの空気。その南がさきほど書いたリトル・イタリーです。中心部から見て北東にあたるフィッシュタウンは気さくな感じの店が並んでいる。

わたしが滞在したのはフィッシュタウンからもうちょっと先に行ったあたりの民泊で、予約の際にコメントを読んでいると、まわりがスラムで……みたいなコメントがありました。それに対して家主は、これについては反応しておく必要を感じる、と反論していて、いわく、このへんにはいろんな人種がいるが決してスラムではないし、隣人たちとわたしとがトラブルになったことはない、とのことでした。たしかに、最寄駅を出たとたんにかなりの数のホームレスがたむろしていて、荒れた印象を与えるのですが、それはおそらく、ホームレスのための支援施設があるからでもあって、それを除けば、地区そのものは住宅地ですし、路肩に止めた車からでかい音で音楽が流れていてまわりで何人かがそれを聴いているのも、1990年代末頃の蕨駅前でも週末になると車そのものがウーファーになったような状態のものをよく見かけていましたから、なんてことはない。

そういえば、アメリカではよくあるけど日本ではあまり見かけないもののひとつに、歩きながら音楽を流しているひと、がありますね。昔だったらでっかいラジカセをかつぐところですが、そこは現代なのでおもにスマートフォン。あれは、アメリカ人ならではの、他人ととにかくコミュニケーションを試みずにはいられない心性のあらわれなのかな、と思うわけですが。そういえば、雨上がり、歩きながら、しずくを落とすために傘を広げてバサバサやってたら、道の反対側、10メートルくらい離れたところから、黒人女性が「もう雨やんだよ!」と声をかけてきました。こっちもとっさに大げさな身ぶりで傘を振り上げて、「知ってるよ! 乾かしてるだけだよ!」と返しました。生きる上で、こうした言葉の使用法を常に強いられるのはしんどいなと感じると同時に、日本語ももう少しこっちに歩み寄ってもいいんじゃないかとも思います。そして、ニューヨークでは毎日、フィラデルフィアでも金曜と土曜は地下鉄が24時間運行してますが、東京でこれがおこなわれない理由がわからない。

フィラデルフィアでは、8軒のレコード屋を回り、5軒で買い物をしました。中心部から少し西のあたりのロング・イン・ザ・トゥースと、フィッシュタウンのフィラデルフィア・レコード・エクスチェンジ。時間がないひとは規模の大きなこの2軒をそれぞれ1~2時間かけて見れば、充実した時間が過ごせることをお約束します。市街地から離れたあたりにもまだまだ店があるらしく、そのへんは回りきれなかったので次回の課題とします。

課題といえば、フィラデルフィア訪問の理由は、我が人生で未達成だった課題のひとつ、ザ・フィーリーズのライヴを見るためでした。1976年に結成された彼らは、4枚のアルバムを残して92年に解散。2008年にライヴを再開してからは、割合にコンスタントに活動しており、アルバムも2枚出しています。

ときおりライヴ・スケジュールを見ながら、東海岸に行けばわりと簡単に見られるな、日本に来るのは無理でも、カリフォルニアあたりでやってくれないかな、と思っていました。結局、今回、多少無理をすることによって、20年以上の夢がようやくかないました。あと死ぬまでにどうしても行きたいところは、ボルネオのクチンと、小笠原くらいですかね(とはいえ、まあ、ほかにもいろいろ)。

ライヴの始まる前に、物販コーナーを覗きました。音源はもちろんのこと、Tシャツ、マグカップ、スティッカー、バッジ、など多種のグッズがあるのにまずじーんと来ます。トートバッグ(12ドル、リーズナブル価格)を買って、物販係の女性としばしおしゃべり。カリフォルニアにはいつ来るのか、との声はいつもあるし、フランスやスペインから見に来るひともいる。しかしいままでいちばん遠くに行ったのは西はシカゴ、南はノース・キャロライナ。理由はヴォーカル/ギターのグレン・マーサーの耳の問題で、飛行機に乗れないから。本人は乗って遠くでライヴをやりたい気持ちはあるが、乗ったらどうなるかわからない状態だと。よって、車で行ける範囲でしかライヴができない。だそうです。とはいえニューヨークからシカゴまでは1000キロくらい離れているので、日本とは規模が違いますが。

生のフィーリーズは、最初の一音から、完全に予想していたとおりの音だった。ファースト・セットはミドル・テンポの曲中心で、たぶんすべて再結成後の曲。後半になると徐々に激しさが加わってくる。サイド・ギタリストのビル・ミリオンは、数種類のギターを持ち替えていて、曲によってはマーサーとの、エレキ・ギター2本が中心になったアンサンブルになる。

自分の加齢とは関係ないと思いますが、この、エレキ・ギターを中心としたアンサンブルの音楽で気持ちよく聴けるものが、だんだん減ってきています(自分にとって)。フィーリーズの音楽はいかにもギター中心のインディ・ロックの雛型のような響きですが、自分にとってはほかのバンドでは決して得られない心地よさがあるなあとあらためて実感しました。それは、ドラムスとパーカッションのふたりによって作り出される、つんのめり気味のリズムの面白さによるのかもしれない。とにかく、彼らの曲はごくわずかの例外を除いてどれもこれも地味で、まったく覚えられないのですが、それでいてどれもこれも、聴いた瞬間に、あ、フィーリーズ、とわかる独自の質感を持っています。ロック・バンドにしては珍しく、whatではなくhowの音楽だと言えるでしょう。ついでながら、ベースのブレンダ・ソウターとミリオンは、家庭用電話機のコードのようなあのくるくるタイプのシールドを使っているという、見た目のかっこよさも重要なポイントです。

見ながら考えたこと。彼らのルーツは明らかにヴェルヴェット・アンダーグラウンドであり、同時代にはテレヴィジョンがおりました。しかし、彼らはこの両バンドよりもはるかに長い期間を現役として過ごし、合計6枚ものアルバムを世に問うている。笑われるかもしれませんが、もはや2018年現在、フィーリーズがロック史に残した足跡は、ヴェルヴェッツやテレヴィジョンより大きく……はないにしも、明らかに濃いのではないか。

とか思ってると、最初のアンコールで披露されたのは、2曲のカヴァー。あまりに意外性のないヴェルヴェッツ「ロックンロール」と、ありったけのエネルギーがこめられたかのようなニール・ヤング「ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド」。アンコールは合計4回、7曲。20時半に始まったライヴは、30分の休憩をはさんで正味2時間半を超え、終わったのは24時近くでした。

さすがに早く宿に戻りたくて地下鉄の駅に急ぎ、プラットフォームで待っていると、近くにいた男がなんの前触れもなく、ぼそっと「ナイス・ジャケット」と言ってきました。例の、ヤマタツ風のユニクロのやつのことです。自分はいままで、ナイス・ジャケットなんて言葉を発したことは、レコード屋の店頭以外では、ない。

ニューヨークとフィラデルフィアの間の移動はグレイハウンドを使用しました。詳細は省きますが、昨年秋の訪米時同様、今回も、往復とも軽度のトラブルに見舞われ、ほんと安かろう悪かろうだなと呆れ果てましたが、安いのはいいことなので今後も機会があったら利用するはず。ただし、定時運行する前提でタイトな(うまいことやったつもりの)スケジュールを組んだりするなよ、と将来の自分に警告しておきます。ともあれそのトラブルの結果、2時間のロスと5ドルの不要な出費、そして10分の余計な歩行を経て、最終日の宿に到着です。

ところで、みなさまご存知のとおりわたしは、単価1500円を超えると高いな、と感じてしまう安レコ買い(安レコGUY)です。安レコを海外から通販するのもやぶさかではないのですが、アメリカから送ってもらうと、送料が1枚2000円くらいかかります。以前は船便があったのですがいまは廃止されたので、送料を安くあげることは実質的に不可能になり、自動的に安レコが高レコになってしまいます。

そこで今回、アメリカのアマゾン・マーケットプレイスで中古レコードを買い、最終日のホテルの住所に送っておく、という裏技を思いつき、実行に移しました。これだと、送料が1枚4ドルくらいで済むのです。買ってきたチーズ・ステーキ・サンドウィッチ(部厚いパン+大量の肉+大量のチーズ+ごく少量の野菜)を部屋でむしゃむしゃ食べているところにドアがノックされ、宿のひとが持ってきたレコードの箱を受け取ったときの、生まれて初めてのことに成功した感覚。なかなか悪くなかったです。わたしの母と妻のご母堂、妻、そしてわたしの4人で、夏にハワイイに行こうという話が出ており、しかしわたしは就職のことなどあって行けるかわからないのですが、もしわたしが行けなかった場合は3人で勝手に行くらしいので、そのときも同じように、通販のレコードをハワイイのホテルに送りつけ、妻に持ち帰ってきてもらおうと画策しています。そしたらほかにおみやげはいらないので。どうぞよろしくお願いします。

〇写真(上から)
・ブルックリン、プロスペクト・パーク
・ジャージー・シティからホーボーケンに入る
・「ニッポンリーグ」でもらったカセット
・フィラデルフィア市内をセグウェイで移動する観光客
・フィラデルフィアのリトル・イタリー
・ザ・フィーリーズ@ワールド・カフェ
・フィラデルフィア・レコード・エクスチェンジの店内
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by soundofmusic | 2018-05-16 10:43 | 日記 | Comments(0)

黒の試走車<テストカー> Vol.133

d0000025_21235483.jpg日時:2018年06月02日(土)19時~23時
会場:渋谷メスカリート(渋谷区円山町28-8第18宮廷マンション1階奥つきあたり)
地図
*建物入ってすぐ左側の自動ドアのエントランスには入らず、店舗の並んでるほうをまっすぐ進んで、つきあたりを左に曲がったいちばん奥、行き止まり部分の扉です。
料金:1000円(1ドリンクつき)
DJ:きょういち/澤山恵次/チバ/森山兄
ゲスト:DJコテコテ(a.k.a. 原田和典)

☆「黒の試走車<テストカー>」は、毎月第1土曜日に開催される、踊る前から踊り疲れているひとのためのイヴェントです。ラウンジの名の下に、ロック、ジャズ、ソウル、ラテン、邦楽、フレンチ、サントラ、モンド、電子音楽などをデタラメ、かつ控えめ(音量が)にお届けしています。

会場のメスカリートは、渋谷、道玄坂をのぼりきった先、マンションの1階つきあたり奥にあるスペース。全身にぬるま湯のように浸透する絶妙な反響効果で、何を聴いても自宅の3割増しでいい印象を受けることができる不思議な音楽空間です。未知の音楽との出会いに、既知の音楽との再会に。軽い舞踏に。気のおけない会話に。酩酊に。密会に。ぜひ一度遊びにいらしてください。

みなさまそろそろ会社やクラスでうまいこと仲間と溶け込めず、5月病を発症された時期でしょうか。6月のゲストは、5月のゲストと完全に同一人物! ジャンル問わずあらゆるエンタテインメントを精力的に観覧し、さまざまな場所で健筆をふるう原田和典さん=DJコテコテが再登場。永野芽郁のファン、とのこと。お気軽に遊びにいらしてくださいね。

過去分のセットリストその他は、「黒の試走車<テストカー>」のmixiコミュニティにて閲覧可能です。

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by soundofmusic | 2018-05-15 21:27 | 黒の試走車イヴェント情報 | Comments(0)

リストVol.117 2018.04.14 ゲスト:川上亮&reikoyanagi ライヴ:あがさゆかりのととぅ

***森山兄***

01 Petra Haden / Carlotta's Galop
02 The Lebron Brothers / Eres Tu
03 Neil Sedaka / What Have They Done to the Moon
04 Julie London / The Mighty Quinn (Quinn, the Eskimo)
05 夏木マリ / 裏切り
06 Frances Yip / Bluebird
07 The Band / I'm Ready

☆コメント
♪01 チャーリー・ヘイデンの娘。映画に関する曲を、本人のヴォーカルの多重録音を中心に(数曲では楽器も使用)カヴァーしたアルバム『ペトラ・ゴーズ・トゥ・ザ・ムーヴィーズ』より。これは「8 1/2」の曲。(Amazon)

♪02 兄弟サルサ・グループ。AOR化した1978年度作『ザ・ニュー・ホライズン』より。メロウなエレピが気持ちいい。(YouTube)

♪03 1971年度作『エマージェンス』より。(YouTube)

♪04 1969年度作『ヤミー、ヤミー、ヤミー』より。ボブ・ディランのカヴァー。このひとらしく、けだるく歌っております。(YouTube)

♪05 1976年のシングルだそうです。海外編集の和モノ・コンピ『ラヴィン・マイティ・ファイア』に入ってて知りました。(YouTube)

♪06 フランシス・イップ=葉麗儀。香港の歌手。1975年度作『アンド・ザ・サン・ウィル・シャイン』より。レオン・ラッセルの名曲のカヴァー。(YouTube)

♪07 1973年度作『ムーンドッグ・マチネー』より。ファッツ・ドミノのカヴァー。(YouTube)

***森山弟***

01 Whiskey Priest / Get Well Card
02 Beth Orton / Stars All Seem to Weep
03 Nujabes / Horn in the middle
04 PE'Z / いい湯だな
05 The Wooden Glass featuring Billy Wooten / Monkey Hips and Rice
06 The Magic Theatre / It Was Glorious

***川上亮***

☆お待ちください

***reikoyanagi***

01 Heatwave / The Groove Line
02 米米CLUB / I'M SOUL MAN
03 原悦子 / ディスコ原悦子
04 Diana Ross & Marvin Gaye / Don't Knock My Love
05 ザ・ドリフターズ / ドリフの早口ことば
06 Kool & The Gang / Open Sesame
07 Spectrum / Motion
08 Kings Go Forth / Don't Take My Shadow
09 The Fatback Band / Spanish Hustle
10 クリスタルキング / カモン!ハッスル・ベイビー
11 シェリー / 恋のハッスル・ジェット
12 ピンク・レディー / ピンク・タイフーン
13 Billy Nichols / Give Your Body Up to the Music
14 The Originals / Down To Love Town
15 山下達郎 / FUNKY FLUSHIN'
16 吉田美奈子 / Town
17 A Taste Of Honey / Boogie Oogie Oogie
18 林海峰 / 的士夠格
19 VIDEOTAPEMUSIC / Kung-Fu Mambo

***Live:あがさゆかりのととぅ***

01 Strawberry Fields Forever (the Beatles)
02 ナダイ
03 猫
04 やんれ節 鈴木主水白糸くどき
05 ナイショノハナシ
06 今年の夏は暑すぎる
Enc. どんぱん節 実録版

***森山弟***

01 Quantic / You Will Return
02 Nicola Conte / Dossier Omega
03 RESPECT / Proud Mary
04 Penny Goodwin / What's Going On
05 Cake/ I Will Survive

***森山兄***

01 Sirani Avedis / A Witch's Call
02 Bud Shank & The Folkswingers / Quit Your Low Down Ways
03 Anamaria & Mauricio / Freio Aerodinamico
04 崔苔菁 / 夢摘星
05 大貫妙子 / 空をとべたら
06 斉藤由貴 / ストローハットの夏想い
07 粉紅派對 / 完全自我
08 黛敏郎 / アラブの嵐 M-5

☆コメント
♪01 インド系アメリカ人のAOR。1979年リリースの唯一作『タトゥーズ』より。(YouTube)

♪02 西海岸ジャズのサックス/フルート奏者のシャンクは、本格的なものからチャラい企画ものまでいろんなレコードを出してますが、この曲を含むアルバム『フォーク・ン・フルート』は未CD化の1枚。全曲フルートに専念して、フォークの曲をやっております。これはボブ・ディランの曲。試聴できそうなところは見つからなかったです。自分で探してみてください。

♪03 マルコス・ヴァーリのカヴァー。1970年度作『エスタモス・ナ・ノッサ』より。(YouTube)

♪04 台湾の歌手、女優。1978年ごろの曲みたいです。(YouTube)

♪05 1978年度作『ミニヨン』より。(Amazon)

♪06 1986年度作『チャイム』より。シティ・ポップ的に聴ける。(YouTube)

♪07 台湾の?80年代アイドル・デュオ。『半透明的心』より。英語のグループ名はPink Ladyですが、見かけはウィンクみたい。ちなみに名前を直訳すると、粉紅はピンク、派對はパーティだと思います。(YouTube)

♪08 『日活ジャズセレクション』より。「蛍の光」をアレンジしたもの。前回もかけましたが、これから毎回、クロージングはこの曲をかけることにしますのでよろしくお願いします。

***おまけCD『Take Me Out to the Game』曲目***

01 Doc & Merle Watson / Take Me Out to the Ball Game (Excerpt)
02 Bruce Springstone / Take Me Out to the Ball Game
03 The Monochrome Set / The Mating Game
04 鈴木祥子 / Circle Game
05 Rufus Wainwright / Out of the Game
06 The Intruders / (Love is Like a) Baseball Game
07 Sister Wynona Carr / The Ball Game
08 Amy Winehouse / Love is a Losing Game
09 The Spinners / They Just Can't Stop It the (Games People Play)
10 Dorothy Ashby / Games
11 Emilíana Torrini / Animal Games
12 Consequence / Childless Games (feat. Asher Roth)
13 トクマルシューゴ / Poker
14 Spiral Life / Game Over
15 State Cows / Lost in a Mind Game
16 Ivan "Boogaloo Joe" Jones / Games
17 Harry Nilsson / The Game
18 Whiskey Priest / Waiting Game
19 Fairground Attraction / The Game of Love
20 Lee Dorsey / Games People Play
21 山本精一 / Circle Game

☆テーマは中野さんからのリクエスト。
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by soundofmusic | 2018-05-15 21:08 | PPFNPセットリスト | Comments(0)